まもる禁止杯 お急ぎイッカサザン

常守です。今回はダブルバトルの仲間大会「まもる禁止杯」に参加しました。ダブルバトルを司る技"まもる"が一切使用できないレギュレーションでの対戦となります。いわゆる縛りの解除が行えない状況下において最強の戦術とは何かを探る興味深い大会です。

レギュレーション

みきり(ニンフィア、テツノカイナ等)、ニードルガード(ノクタス、キラフロル)の2つが禁止されていない点が重要です。また"みがわり"に制限は設けられていません。

構築経緯

当初はいかくを呼ぶ地面アタッカー+まけんきウォーグルの構築を考えていましたが、大会当日になっても考えがまとまらなかったためボックス内から急いで組むことになりました。

せっかくなのでレギュB以降ハバタクカミの存在により急激に数を減らしたサザンドラをリベンジさせたくなり、イッカネズミのサポートの下きあいだめ型として採用することにしました。

ルール上必ず片方への集中が通るためねこだましで防ぐ手段が非常に有効です。そこでトリル対策兼ねこだまし使いとしてハリテヤマを採用しました。

サザンドラの上を取るハバタクカミやすいすいアタッカーたちに何もできないのと、常に横並びで展開することは難しいと考えボルトチェンジ搭載のスカーフテツノワダチを採用し引き先の1つとしました。

テツノワダチはまもるの採用率が高いポケモンで今回はその枠が余るためじしん・じだんだを両採用しワイドガードを交わしつつ、特性どしょくによるシナジーが高いミミズズを隣に置くことでじしんを撃ちやすい状況をつくることにしました。

ここまで格闘が一貫しており前述の通りねこだましもよく飛んでくると考えたため、両技を交わせてとりあえず何かできそうなミミッキュを採用し構築完成としました。

考察もせずにあたふたしながら大会開始を迎えたためこれを構築扱いしていいのかはわかりません。

個体詳細

サザンドラ

167-x-110-194(252+)-111(4)-150(252)

ねっぷうの火力を上げるため炎テラスを選択。安易にこのゆびとまれからきあいだめを押すのではなく、ハリテヤマねこだましやテツノワダチの圧力を利用して積めるよう意識しました。

イッカネズミ

181(252)-x-124(184+)-x-96-140(68)

S:準速セグレイブ抜き

いかりのこなを無視して削りを入れたいのでぼうじんゴーグルを採用しました。フレンドガード+つぶらなひとみでサザンドラとテツノワダチをカバーすることが多かったです。ねこだましや積み技に対してはアンコールを押すことで楽に対処できました。

ハリテヤマ

219-189(252+)-112(252)-x-81(4)-49

S:最遅

制限されていないみきり持ちのねこだまし使いです。定数ダメージで割と早く削れるのとこんじょう発動時の瞬間火力を重視してドレインパンチではなくインファイトを採用しました。あくびに強い点も優秀です。

いきなりスキルスワップでこんじょうを奪われ焼き力士になった場面があり、悲しみのインファイトを連打して散りました。

テツノワダチ

165-164(252)-141(4)-x-90-173(252+)

S:最速

炎と水を半減、格闘と地面を等倍に押さえ込める水テラスを選択。サイクルできるようブーストエナジーではなくこだわりスカーフ型で採用しました。ボルトチェンジ→イッカネズミに交代の動きで確定数をずらしたりミミッキュ受け出しの動きが優秀でした。

ミミズズ

177(252)-105-166(4)-x-117(252+)-85

レギュCではミミズズディンルーという類似の並びが成立しており、地面の通りがいい相手には積極的に起用するよう心掛けました。てっぺき連打で詰ませる動きを目指しましたが、実際には特殊アタッカーの数がそこそこ多く最後まで耐え切る場面はほぼありませんでした。

ミミッキュ

138(60)-156(252+)-101(4)-x-126(4)-140(188)

S:準速セグレイブ抜き

中盤以降から展開し珠じゃれつくとウッドハンマーで破壊することを目指しました。ハリテヤマがいることでトリックルームを匂わせる効果もあったのか鈍足アタッカーを選出されることもあり、改めてミミッキュの異様な選択肢の多さを実感しました。

のろいは合体寿司や耐久型を流すのと後ろのアタッカーを死に出しするために採用しました。

戦績

6勝7敗 22位 レート1497.781

終わりに

過去の記事を読んで頂いた方は何故ここまでパーティパワーを下げているのか疑問に思うかもしれません。

これは完全に私の勝手な考えですが今大会の紹介を目にした際、各々が持ち寄ったギミックを中心にあれこれ楽しむものだと解釈したからです。なので過去成立していないであろう並びのみを採用することにしました。

普段ダブルランクマだけやる私にとって今大会のような特殊レギュレーションのダブルは新鮮で参加を心待ちにしていました。主催者、対戦相手の方々、急遽呼び寄せたポケモンたちありがとうございました。