まもる禁止杯 お急ぎイッカサザン

常守です。今回はダブルバトルの仲間大会「まもる禁止杯」に参加しました。ダブルバトルを司る技"まもる"が一切使用できないレギュレーションでの対戦となります。いわゆる縛りの解除が行えない状況下において最強の戦術とは何かを探る興味深い大会です。

レギュレーション

みきり(ニンフィア、テツノカイナ等)、ニードルガード(ノクタス、キラフロル)の2つが禁止されていない点が重要です。また"みがわり"に制限は設けられていません。

構築経緯

当初はいかくを呼ぶ地面アタッカー+まけんきウォーグルの構築を考えていましたが、大会当日になっても考えがまとまらなかったためボックス内から急いで組むことになりました。

せっかくなのでレギュB以降ハバタクカミの存在により急激に数を減らしたサザンドラをリベンジさせたくなり、イッカネズミのサポートの下きあいだめ型として採用することにしました。

ルール上必ず片方への集中が通るためねこだましで防ぐ手段が非常に有効です。そこでトリル対策兼ねこだまし使いとしてハリテヤマを採用しました。

サザンドラの上を取るハバタクカミやすいすいアタッカーたちに何もできないのと、常に横並びで展開することは難しいと考えボルトチェンジ搭載のスカーフテツノワダチを採用し引き先の1つとしました。

テツノワダチはまもるの採用率が高いポケモンで今回はその枠が余るためじしん・じだんだを両採用しワイドガードを交わしつつ、特性どしょくによるシナジーが高いミミズズを隣に置くことでじしんを撃ちやすい状況をつくることにしました。

ここまで格闘が一貫しており前述の通りねこだましもよく飛んでくると考えたため、両技を交わせてとりあえず何かできそうなミミッキュを採用し構築完成としました。

考察もせずにあたふたしながら大会開始を迎えたためこれを構築扱いしていいのかはわかりません。

個体詳細

サザンドラ

167-x-110-194(252+)-111(4)-150(252)

ねっぷうの火力を上げるため炎テラスを選択。安易にこのゆびとまれからきあいだめを押すのではなく、ハリテヤマねこだましやテツノワダチの圧力を利用して積めるよう意識しました。

イッカネズミ

181(252)-x-124(184+)-x-96-140(68)

S:準速セグレイブ抜き

いかりのこなを無視して削りを入れたいのでぼうじんゴーグルを採用しました。フレンドガード+つぶらなひとみでサザンドラとテツノワダチをカバーすることが多かったです。ねこだましや積み技に対してはアンコールを押すことで楽に対処できました。

ハリテヤマ

219-189(252+)-112(252)-x-81(4)-49

S:最遅

制限されていないみきり持ちのねこだまし使いです。定数ダメージで割と早く削れるのとこんじょう発動時の瞬間火力を重視してドレインパンチではなくインファイトを採用しました。あくびに強い点も優秀です。

いきなりスキルスワップでこんじょうを奪われ焼き力士になった場面があり、悲しみのインファイトを連打して散りました。

テツノワダチ

165-164(252)-141(4)-x-90-173(252+)

S:最速

炎と水を半減、格闘と地面を等倍に押さえ込める水テラスを選択。サイクルできるようブーストエナジーではなくこだわりスカーフ型で採用しました。ボルトチェンジ→イッカネズミに交代の動きで確定数をずらしたりミミッキュ受け出しの動きが優秀でした。

ミミズズ

177(252)-105-166(4)-x-117(252+)-85

レギュCではミミズズディンルーという類似の並びが成立しており、地面の通りがいい相手には積極的に起用するよう心掛けました。てっぺき連打で詰ませる動きを目指しましたが、実際には特殊アタッカーの数がそこそこ多く最後まで耐え切る場面はほぼありませんでした。

ミミッキュ

138(60)-156(252+)-101(4)-x-126(4)-140(188)

S:準速セグレイブ抜き

中盤以降から展開し珠じゃれつくとウッドハンマーで破壊することを目指しました。ハリテヤマがいることでトリックルームを匂わせる効果もあったのか鈍足アタッカーを選出されることもあり、改めてミミッキュの異様な選択肢の多さを実感しました。

のろいは合体寿司や耐久型を流すのと後ろのアタッカーを死に出しするために採用しました。

戦績

6勝7敗 22位 レート1497.781

終わりに

過去の記事を読んで頂いた方は何故ここまでパーティパワーを下げているのか疑問に思うかもしれません。

これは完全に私の勝手な考えですが今大会の紹介を目にした際、各々が持ち寄ったギミックを中心にあれこれ楽しむものだと解釈したからです。なので過去成立していないであろう並びのみを採用することにしました。

普段ダブルランクマだけやる私にとって今大会のような特殊レギュレーションのダブルは新鮮で参加を心待ちにしていました。主催者、対戦相手の方々、急遽呼び寄せたポケモンたちありがとうございました。

 

ホウエンじゃんけん アンコールノクタス

常守です。シングルバトルの仲間大会「ホウエンじゃんけん」に参加しました。ホウエン地方発のポケモンに焦点を当てたレギュレーションが設けられています。

サムネに違和感を覚えたあなた、何も間違っていません。

レギュレーション

・禁止伝説、幻は参加不可能

・準伝説は災いのポケモン(チオンジェン、パオジアン、ディンルー、イーユイ)のみ参加可能

・HOME解禁によって実装されたアローラ、ヒスイ地方のポケモンは参加可能

 

主催者の勘違いでハリーセンホウエン地方発のポケモンとして扱われます。広い水域を有するホウエン地方だから多分いるでしょ的な発想でしょうか。ちなみにハリーセンはRSEとリメイク版のORASともに野生出現しません。

構築経緯

まず指定の3体から選択することに。どう考えてもハリーセンのスペックがずば抜けていますが、やはりホウエン地方ポケモンと言い切るのは無理があるため不採用。

H252振りハリーセンをC特化リーフストームで確定1発、大抵のバクーダに先攻できてそれなりに補助技を押せるノクタスを採用しました。

残りのホウエン枠にはディンルーに打ち勝てて鋼テラスバレットパンチでハバタクカミも見れるハリテヤマと、ペリッパーによる雨展開を阻止するためコータスを採用。

せっかく晴れ展開に持ち込めるのでAブーストトドロクツキを採用し抜きエースとすることに。

環境にみがわり持ち(特にオニゴーリ)が多いためニンフィア、メガネ持ちが重いので無理やり耐えて返せるチョッキハラバリーを採用して構築完成としました。

個体詳細

ノクタス

145-121(-)-80-183(252+)-81-107(252)

相手がバクーダだろうが毒技持ってそうなハリーセンだろうが必ず先発します。素引きしたハリーセンの後続が起点を作る可能性があるためアンコールを採用しました。結果は大成功で再度繰出されるポケモンも大抵予想が付くため有利な交代戦を押し付けることができました。リーフストームで落とせないハリーセンもそれなりにいて、そのときはアタッカーを死に出しできるようサポートに徹しました。

ハリテヤマ

219-189(252+)-112(252)-x-81(4)-49(-)

S:最遅

ダブルの個体を流用しました。こんじょう発動後のはたきおとすがかなりの高火力で撃ち得では即押ししていました。反面インファイトを警戒されてあっさりとタイプ受けされることが多く、押せる機会が1度もありませんでした。火傷の定数ダメージも馬鹿にならないため中盤から展開するとすぐガス欠するのも気になりました。

コータス

177(252)-x-161(4)-150(252+)-90-22(-)

S:最遅

先発から出せない都合上だっしゅつボタンの不発を恐れ悩みに悩んだところ、まさかのねむカゴに辿り着きました。シングルだとすぐ削れて晴れ下での高火力が1発しか撃てない、みたいな展開を阻止できます。しかし環境にドラゴン(ほぼボーマンダ)が多くねむるを押そうが仕事はできないことが目立ちました。

トドロクツキ

181(4)-200(180+)-100(68)-x-122(4)-171(252)

A:HB特化ドオーに対してAブーストじしんでギリギリ確定2発が取れる実数値

技構成は文句なしの強さでした。対策したドオーには1度も遭遇しなかったためもう少し耐久に数値を回したかったなと思う場面はありました。環境のふいうち持ちを把握できておらず択勝負で負けました。

ニンフィア

187(132)-x-89(32)-178(252+)-162(92)-80

HB:A204カイリューの無テラスハチマキしんそく確定耐え

ルールの関係でフェアリータイプはほぼサーナイト1色でしたが前述の通りみがわり持ちに刺さりまくりました。前半6試合ほどまで炎テラスが一切機能せず水にしておけばと嘆いていましたが、先にドラゴンのテラス先を吐かせることで効果を発揮し始めました。ノクタス以外で最も選出したポケモンです。

ハラバリー

215(244)-x-125(108)-156(148+)-104(4)-66(4)

HB:A204カイリューのハチマキじしん最高乱数以外耐え

強力な霊特殊アタッカーやぼうふうを振り回す相手に繰り出しました。特性発動後の火力が飛び抜けて強かったためもっと耐久に回していいと思います。死に出しのポケモンによる地面テラスを誘発できるためマッドショットで誤魔化してから後続のニンフィアで刈り取る動きが強かったです。

戦績

8勝7敗 21位 レート1512.112

終わりに

私が初めて触れたポケモンのタイトルはエメラルドでホウエン地方には一際愛着があります。119番道路でヒンバス釣り、すてられぶねの部屋巡り、バトルフロンティア。当時の記憶が蘇ってきます。

この世代からポケモンバトルはより緻密なものになり、現在の対戦文化を支える要素が多く生まれました。特性とダブルバトルが最たる例だと思います。年々複雑化してついていけないプレイヤーも出てきつつありますが、出来る限り長くこのゲームを楽しみたいです。

 

 

TLでやりとりしている方の中にはGBAを触った経験のないトレーナーもいるみたいです。色々とショック。

 

昆虫すごいぜ!杯SV 代理虫メガネベラカス

常守です。今回もシングルバトルの仲間大会に参加しました。虫タイプを含むタイプ統一戦となっています。虫ポケモンの障壁をケアするレギュレーションの数々が設けられており、これまで参加した仲間大会の中で最も制限が苛烈だと感じました。

過去の記事を確認した際に敬体を徹底した文章からくどい印象を受けたため、試験的に常体混じりで記事を続けさせて頂きます。

レギュレーション

個人的に重要だと思った点は

・浮いてる鋼がいない

・炎テラバーストが極端に少ない

・ラウドボーンは参加できる

上記を踏まえて構築の作成に取り掛かりました。

構築経緯

どのタイプ統一にするか迷いルーレットで決めることにしました。

針先の指す地面タイプには現状虫複合がおらず、代理虫枠のワナイダー、エクスレッグ、ベラカスから選択となります。メインウェポンのじしんを特性で弱体化させるオリーヴァ、受け出しから一致技を含むほぼ全ての物理打点を耐えきれるチヲハウハネが地面統一の天敵になると予想し、マジカルシャイン搭載の妖テラスベラカスがその対策になりうると考えたため採用。

環境内で素早さが上位に位置し、エースとして最も汎用性の高そうなSブーストスナノケガワをパラドックス枠として採用。

虫タイプの使用率が異様に高くなるためステロの刺さりがよく、またタイプ受けのしようがないイッカネズミとハチマキドラパルト、その他物理アタッカーを受けきるためにバンバドロを採用。

スナノケガワより速い妖・格打点持ちのテツノブジン受けと積みエースを止めるためにドオー、水の一貫切りにトリトドンを採用。

最後に胞子対策とサザンドラに強めのチョッキリククラゲを添えて構築が完成しました。

個体詳細

ベラカス

182(252)-x-132(212)-155(42+)-120-65

C:H192チヲハウハネを妖テラスマジカルシャインで確定1発

タイトルの通り代理虫枠です。サイコキネシスマジカルシャインの範囲はほぼ同じですが目の前の炎タイプに少しでも削りを入れられるよう両方採用しました。

努力値の大部分をHBに割いても普通にワンパンor8割ほどダメージを貰うためテラスタル権を渡す余裕は皆無です。

対戦したベラカスは殆どアシストパワー型で純粋なアタッカーとして採用されたのは私の個体だけだと思います。

スナノケガワ

160-x-117-173(252)-106(4)-168(252+)

S:ミラー意識の最速

鈍足すぎる地面統一の希望。あくびループから抜け出すためにみがわりを採用しました。順当に強いとは思いますが結構テラス読みを要求されるポケモンで数値も足りない気はします。

氷テラバーストをバンバドロに2回耐えられて負けた試合を期に選出率が落ち込みました。

バンバドロ

207(252)-146(4)-167(252+)-x-105-55

フリーズドライ+水テラバーストの氷タイプに対して少しでも抗えるよう鋼テラスを採用。ほえるがとにかく刺さりまくり、選出率8割超えの活躍を見せてくれました。

アンコールウェーニバルで詰みます。

ドオー

237(252)-95-110(156+)-x-133(100)-40

HB:A194ギャラドスの地テラスじしん確定耐え

所謂ダブルのモロバレル振りっぽい配分になりました。初めて育成しましたがめちゃくちゃ強くて驚いてます。雑に毒を撒き散らしてるだけで勝つこともありました。

アンコールウェーニバルで詰むかどうかはわからないけど負けました。

トリトドン

218(252)-x-88-124(4+)-134(252)-59

ほぼ水受けとミラーコート用。もう少しCに振るべきだった試合が何度もありました。読まれやすいことを踏まえても深読みを外す損害のほうが大きいため、水技がチラついたら基本受け出すようプレイングを徹底しました。

アンコールウェーニバルで詰みます。

リククラゲ

183(220)-x-85-126(116+)-162(172)-120

HD:C194サザンドラの珠りゅうせいぐんを確定3発耐え

正直この枠は半信半疑で決めました。が、選出画面で謎の圧力を働かせていたのか草弱点を突いてくるポケモンがよく出てきたのでバンバドロ等で楽に処理できる場面が多かったです。ありがとうキノコのほうし。

結構Cに振ったはずですが火力が低すぎて呆れました。サイコショック持ちに弱すぎる点もマイナス。

戦績

6勝7敗 30位 レート1483.023

終わりに

初めて地面統一を組んでみた感想として、あるあるなのか試合時間が長すぎます。ポケットモンスターじこさいせい/ほえるみたいな構図が頻発するため仲間大会で最大試合数を消化したい人向けではないです。

大会の方は不意の虫タイプが思ったより弱点を突きにくくて機能すること、一生分のワナイダーを見たこと、水統一の数合わせとしてアメタマが採用されていることなど楽しい点に溢れていました。主催者及び対戦相手の方々ありがとうございました。虫タイプの準伝が実装されるよう祈願しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

ウェーニバル@たべのこし

アクアステップ/みがわり/アンコール/+α

最強ポケモンです。

 

博物館杯 ハバタクカミだけのショーケース

常守です。今回はシングルバトルの仲間大会「博物館杯」に参加しました。幅広い展示内容を区分に分け、それに該当しそうなポケモンたちが起用可能です。ちなみに今回は生体を扱っていますが、この場合博物館と銘打っていいのでしょうか。

  • レギュレーション
  • 構築経緯
  • 個体詳細
  • 戦績
  • 終わりに

レギュレーション

仲間大会のコンセプトに沿った形で準伝とパラドックスが全解禁されてるのは結構珍しいと思います。

構築経緯

高速アタッカーにスイーパーを任せて周りを受け回せそうなポケモンで固めたら強いのではと考えまずハバタクカミとテツノツツミの2体から構築がスタートしました。

テラスを切ったディンルーが重いのでどちらかをパオジアンに変更することを考えましたが、今度はHBヘイラッシャと高耐久ポケモンの水テラスが重くなってしまうため水・地面への高打点を持ち対面操作もできるメガネカットロトムを採用しました。

後ろで捲るゲームプランの都合上タスキの行動保証に弱いため砂とステロで潰せるカバルドン、居座り性能と先制技を両立できるもらいびソウブレイズで対策としました。

最後の枠はカバルドン以外の物理受けが欲しかったのと、試してみたい気持ちからハチマキドータクンを採用して構築が完成しました。

ハバタクカミ(化石)

テツノツツミ、カットロトム(科学)

カバルドン(哺乳類)

ソウブレイズ、ドータクン(人工物)

個体詳細

ハバタクカミ

159(228)-x-91(124)-172(16+)-155-173(140)

HB:A172パオジアンの悪テラスふいうち確定耐え

1体だけ飛び抜けた強さでした。環境にふいうち持ちが多く、めいそうで択勝負を制する場面が多かったです。妖テラスはムーンフォースの打点を伸ばすというよりは悪半減のために採用しましたが、そうだいしょうドドゲザンにそのまま貫かれるケースが頻発したためそこまで機能したとは言えませんでした。

テツノツツミ

131-x-134-176(252)-81(4)-206(252+)

当初はおんみつマントを持たせてしおづけワンウェポンのキョジオーンを止める予定でしたが、発動機会が限定的すぎるため汎用性の高いタスキに変更しました。フリーズドライの範囲なら流石にどこかで刺さるだろうと考えていましたが、恐ろしいほど選出できるタイミングがありませんでした。選出回数2回。

カットロトム

157(252)-x-127-172(252+)-128(4)-106

期待以上の活躍を見せてくれました。こだわりアイテムによるプレイングへの窮屈さを感じさせない技の優秀さと、不意の高打点でサイクルを破壊できる点が強かったです。

カバルドン

214(244)-133(4)-167(108+)-x-111(148)-68(4)

HD:C205イーユイのオーバーヒート確定耐え

ある程度両受けできる配分を目指しましたが、HB特化で良かったかもしれません。最低限あくびステロの展開を完遂できるよう心掛けました。

ソウブレイズ

181(244)-194(252+)-101(4)-x-121(4)-106(4)

この人シングルでもソウブレイズゴリ押ししてるのかと思われそうですが、たまたま補完枠として優秀なため採用しました。ビルドアップを積まないとHAでもドラパルト(HP約8割)をかげうちで落とせない事実にはショックを受けました。テツノドクガが見えたら必ず後発に置いていました。

ドータクン

173(244)-155(252+)-138(12)-x-136-34

S:最遅

当初ジャイロボールを採用していた名残りで最遅個体です。基本的にアイアンヘッドとじしんしか撃たないので地テラスもありだと思います。以前HB特化で起用したイメージそのままに受け出したりしていましたが、ほぼH振りのみだと予想外にダメージを貰います。HP約5割の状態でC−4テツノドクガのオーバーヒートを耐えれなかったのは辛かったです。

戦績

7勝8敗 47位 レート1453.402

終わりに

戦績は奮わずもコンセプト通りのプレイングは出来たことが嬉しいです。遠慮か忖度か準伝が参加できるにも関わらず2回した遭遇しなかったので結果的にはもう少し霊タイプの強みを押し出したらよりまとまりのある構築になったかと思います。

大会名にある博物館ですが、私個人の経験としては縄文・弥生時代の出土品や古墳を目にする機会がありました。装飾品や陶器に使われている緑の塗料(初音ミクみたいな色)が凄く綺麗だった印象が強いです。

 

 

 

 

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PJCS2023 予選第3回 サーフゴー+トドロクツキ

常守です。タイトルの通りダブルバトルの記事になります。今回は気になっていたわるだくみサーフゴー+テツノツツミをテーマにパーティを組んでみました。

構築経緯

ランクマで対戦した水テラスサーフゴーの安定感に目が止まり、隣にいたイッカネズミとセットで採用することにしました。

サーフゴーでは厳しい相手(イーユイ、ディンルー、ヘイラッシャ、イダイナキバ等)に対してある程度カバーできるテツノツツミ、サーフゴーの引き先としてモロバレルを採用しこの4体を基本選出としました。

サーフゴーとの相性補完に優れるポケモンを探したところトドロクツキが該当しました。単体で動かすには物理耐久が低すぎる上に積み技無しでは思ったより火力が出ないためいかくサポーターとしてウインディ+上記のモロバレルでサイクルしながら通す手段を取ることにしました。

個体詳細

サーフゴー

テラスタイプ:水

持ち物:たべのこし 

性格:ひかえめ

193(244)-x-116(4)-180(84)-112(4)-126(172)

S:最速バンギラス抜き抜き

シャドーボール/ゴールドラッシュ

わるだくみ/まもる

パーティコンセプトです。S実数値125は同速勝負が発生しやすいため1つ上げておきました。水テラスはわかっていても通りやすい選択肢のため躊躇なく切れる場面が多かったです。

イッカネズミ

テラスタイプ:霊

持ち物:ぼうじんゴーグル

性格:わんぱく

181(252)-x-125(188)-x-95-140(68)

S:準速セグレイブ抜き

このゆびとまれ/アンコール

いかりのまえば/まもる

サーフゴーのお供。わるだくみを積む隙がない、ゴールドラッシュで2体まとめて確定圏内に押し込みたいときにいかりのまえばがよく刺さりました。またワイドガード持ちを呼びやすいためアンコールで簡単に無力化できる点も良かったです。

テツノツツミ

テラスタイプ:水

持ち物:ブーストエナジー

性格:おくびょう

131-x-134-171(216)-85(40)-206(252)

HD:C187ハバタクカミのメガネマジカルシャイン(Wダメージ)確定耐え

ハイドロポンプ/フリーズドライ

こごえるかぜ/まもる

よく見る型です。水氷の反則的な技範囲で盤面を縛りつつ積みエースを通す予定でしたが、ハイドロポンプを全て外した上に急所を貰いまくったのでどうしようもなかったです。それを差し引いても強いポケモンではあるんですが…。

モロバレル

テラスタイプ:水

持ち物:オボンのみ

性格:のんき

221(252)-x-121(156)-105-113(100)-31

S:最遅

キノコのほうし/かふんだんご

いかりのこな/まもる

本来はずぶといHBの予定でしたが個体を間違えてHP奇数でオボン持ちのお笑いポケモンが生まれてしまいました。特筆すべき点はありません。

トドロクツキ

テラスタイプ:飛

持ち物:クリアチャーム

性格:いじっぱり

188(60)-210(252)-102(84)-x-122(4)-153(108)

HB:A1↓パオジアン(A172)のアイススピナー確定耐え

S:準速100族、最速87族(セグレイブ、イダイナキバ)抜き

クロバット/じごくづき

りゅうのまい/まもる

間違いなく強い、しかしサポートを必要とする場面が多すぎる第2のエースです。ブーストエナジーがないのにつばめがえしの存在を忘れてアクロバットを搭載しています。2舞でSブーストテツノツツミを抜けるので裏に控えていそうな場面では積極的にりゅうのまいを押すことを意識しました。自慢のD耐久はやはり素晴らしくC1↑ニンフィアのWダメージハイパーボイスを素で耐えました。

ウインディ

テラスタイプ:草

持ち物:もくたん

性格:いじっぱり

197(252)-146(20)-112(92)-x-101(4)-133(140)

HB:A204カイリューのハチマキ飛行テラバースト確定耐え

S:準速カイリュー抜き

フレアドライブ/しんそく

おにび/まもる

今回の過労死&ビックリ枠です。環境に存在するウインディは草テラスやぼうじんゴーグル等でほうし対策をしており、その先入観を利用して火力アイテムを持たせてみました。Aに20しか振れていないにも関わらずフレアドライブで無振りハバタクカミが確定1発、ASセグレイブが確定2発とサポーターらしからぬ攻撃性能を見せてくれました。個人的にウインディギャラドスより大幅に火力を出せる型でないと運用ラインに届かないと思っています。

終わりに

サーフゴーとトドロクツキを共存させるため必要な要素を組み込んでいったら自然と準伝+ハバタクカミ抜きのパーティが完成しましたが、どう考えてもパワーが低すぎた上にスタンパの宿命である下振れが混んでまともに運用できませんでした。

結果は1勝4敗です。すぐ萎えて撤退してしまうのが私のよくないところですね。

PJCS2023予選第1回 ギャラドス+ディンルー

常守です。今回はダブルバトルについて書きます。レギュレーションCを用いた公式大会でチオンジェン、パオジアン、ディンルー、イーユイの参加が許可されています。トップランカー達から多くを学べる良い機会です。

構築経緯

まず驚異的なスペックを誇るディンルーに目が止まりました。A110の地面打点に相性不利を覆すカタストロフィで荒らして後続に繋げる、超耐久を活かして後発で詰める動きが取れます。

レギュレーションCではディンルーの存在により特殊アタッカーの数が抑えられるので威嚇の需要は高いです。そこで今回は味方のじしんに巻き込まれないギャラドスを採用しました。

ここまで草、飛行に対する打点が一切ないため強力な氷打点を持つセグレイブを採用しました。この3体を軸に残りの枠を決めます。

アタッカーをいかりのこなで守る、キノコのほうしによる盤面操作、妖耐性持ちのモロバレルと唯一の特殊打点で霊/妖技を打ち分けるCブーストハバタクカミが自然と入ってきました。この2匹はほぼ入れ得と思えるほど好感触でした。

5枠が決まったところで炎枠が欲しくなり、以前から気になっていたもらいびソウブレイズを採用しました。フェアリーテラスを切ることでイーユイ+ハバタクカミとパオジアンに対して強く出れます。

個体詳細

ディンルー @とつげきチョッキ 草テラス

じだんだ/じしん/カタストロフィ/ヘビーボンバー

いじっぱり H196 A252 D20 S4

努力値が42余ってるガバ個体です。ちゃんと確認しましょう。じだんだで持っていける範囲が意外と広く、キョジオーンやテツノカイナに対して確定2発を取るシーンもありました。そのため対戦中にじしんの枠をじわれにすべきだったと嘆いた場面は数知れず。

モロバレル対策に草テラスを採用しましたがパーティ全体で対処できる要素が多く、この選択は過剰でした。メジャーな毒、水テラスで良いです。

ギャラドス @ぼうじんゴーグル 飛行テラス

たきのぼり/ちょうはつ/てだすけ/まもる

わんぱく H252 A4 B252

地面無効の威嚇枠です。最初はDにも厚く振る調整をしていましたが、ハバタクカミと対面する機会が案外少なかったのでHB特化に変更しました。カイリューしんそくやセグレイブのつららおとしを余裕で耐えてくれたので正解だったと思います。Aに4しか振れなかったのでたきのぼりの火力は本当に渋いです。

試験的にでんじはの枠をてだすけにしてみましたが、交代先のマイティイルカマンをきょけんとつげきで吹き飛ばしたりと一定の手応えはありました。全体を通して必要な要素を満たしながら数値が足りないポケモンという印象が強いです。

セグレイブ @クリアチャーム 毒テラス

きょけんとつげき/つららおとし/こおりのつぶて/まもる

いじっぱり H44 A252 B4 D4 S202

S:準速カイリュー抜き

本構築のエースです。Sを準速サーフゴー抜きから落とした調整にしてみましたが、1度も遭遇しなかったためこれで良いのかはわかりません。クリアチャームが刺さる場面は多く、積極的にテラスタルを切って不利対面すら打開できるポテンシャルを見せてくれました。ギャラドスが最もてだすけしたポケモンです。

対戦相手としても沢山見たポケモンでやはり優先的にテラスタル権を渡される存在でした。雑感としてセグレイブ+ディンルーの構築を扱う場合、出来るだけセグレイブにテラスタルを残しディンルーをじわれマシーンにする立ち回りを目指すべきかもしれません。

モロバレル @ゴツゴツメット 水テラス

キノコのほうし/いかりのこな/かふんだんご/まもる

のんき H252 B252 D4

サイクル戦の申し子です。物理環境なのでHB特化。直接攻撃の多いパオジアン、カイリューに対してゴツメが刺さります。

優秀すぎて特に書くこともないのですが、もう少しテラスタルを切っても良かった場面はありました。どうしても後続のエースに渡したい欲が強く、盤面を切り返せずに終わったことに後悔が残ります。

ハバタクカミ @ブーストエナジー 妖テラス

ムーンフォース/マジカルシャイン/シャドーボール/まもる

ひかえめ H54 B4 C252 D4 S196

S:最速イッカネズミ抜き

パルデア初期環境の覇者です。C135の霊・妖打点を理不尽に撒き散らします。リーチを伸ばすために妖テラスを選択しましたが、草や鋼でも良かったかもしれません。A−1パオジアンのアイススピナーを耐えるぐらいの耐久はあります。

シャドーボールを打つ機会が少なく、思い切って妖技2つ+みがまもの技構成も良さそうです。

ソウブレイズ @たべのこし

むねんのつるぎ/かげうち/ビルドアップ/まもる

しんちょう H252 A4 D252

本構築で唯一贔屓目に採用したポケモンです。一般的な草・鋼テラスだとパオジアンのせいなるつるぎカイリューの飛行テラバーストで倒されるところを妖テラスでカバーしています。特殊アタッカーにすこぶる強く、ハバタクカミ+テツノツツミのような初手でも居座り続けられる耐久を見せてくれました。

ただ本構築のバランスを考えると確実にこの枠はイーユイにするべきでした。イッカネズミ+コノヨザルの並びに対する解答が存在せず、イルカマンに対して草技で反撃することも出来ませんでした。

サイクル構築には噛み合ってないけど確実に強いと言えるポケモンです。

戦績

19勝11敗

終わりに

初の公式大会に参加した率直な思いとして日本国内だけでも強いトレーナーで溢れている事実を再認識しました。大会中は対戦相手の立ち回り、特にイルカマンの投げ方と後発のディンルーによる詰め筋をよく見て勉強できたのはありがたいです。

テツノカイナ+イルカマンとハバタクカミ+イルカマンの先発はかなり汎用性が高いと感じました。引き先(モロバレルorウインディ)への集中を防ぐプレイングなども真似出来たらいいなと思います。

最大45戦の予選は対戦回数を消化するだけでも大変で結局30戦を終えて撤退しました。これだけの負担を平然と2ROMでこなすトレーナーもいるらしい。凄い。

異物混入杯SV ほぼエスパー統一

はじめに

常守と申します。文章を考える機会にとアカウントを作成してみました。

主にSVの仲間大会を通した備忘録として書き連ねていく予定です。

レギュレーション

構築詳細

グレンアルマ

控えめ H190 B4 C252 D4 S60

S:S+2で最速ハバタクカミ抜き

少し珍しいちょうはつ採用の個体です。

いたずらごころを無効にするため悪テラスの個体を用意しましたが、1度もテラスタルを切ることはありませんでした。

選出率 6/15

エスパトラ

控えめ H252 B100 C150 D4 S4

今回のMVPです。Bに厚く振りつつめいそうを連打することで場持ちと火力を両立することができました。

最大15戦しかないので上振れを狙うためにさいみんじゅつを採用しました。1戦だけ完全に運勝ちできたので良い判断だったと思います。

選出率 10/15

ドータクン

勇敢 H252 B252 D4

とにかく鋼枠とステルスロックが欲しくて採用しました。ステルスロック+後述の高速アタッカーが主なゲームプランになります。

大会開始直前にチョッキを持たせてアタッカーにしても面白いんじゃないかと考えましたが、新仕様のパーティロックに阻まれました。残念。

選出率 7/15

ヤドラン

図太い H252 B252 C4

何となくサイクル要素も必要だと考え採用しましたが、完全にパーティと噛み合ってない枠になってしまいました。

あくびの流し性能は素晴らしいものの、流してどうするかまで考えが及びませんでした。素直にHC調整していればと悔やんでいます。

選出率 6/15

サーナイト

臆病 B4 C252 S252

シンプルなスカーフサーナイトです。

どのパーティでもフェアリー打点の存在はアドになるため優先的に採用しました。上からマジカルフレイムを撃てる点によって拾った試合も。

選出率 8/15

テツノブジン

陽気 H4 A252 S252

特殊レギュレーション『異物混入枠』にあたるポケモンです。どう見てもエスパー。

タスキを盾に一致インファイトとかげうちのコンビネーションを大いに見せつける…感じではありませんでした。正直鋼テラスエルレイドのほうが良かったなと思ってしまいます。

選出率 8/15

戦績

8勝7敗

終わりに

Webルーレットで回した18タイプの中から選択されたエスパータイプで組もう、という雑な理由で始まった今大会。普段エスパーどころかシングルバトルすら触らない私にしては良い結果だったと思います。

ステルスロック役を鋼テラスサケブシッポ、ヤドランをマジックミラーエーフィに変更するともう少しマシにはなるかな…